あなたはいつも、どこまでもまっすぐ、目の前のやるべきことに向き合ってきましたね。
手元に「有給休暇」があっても、それを使う自分を、なぜだか許せなかった。
迷惑になりたくない、ちゃんとやり遂げていたい、そんな気持ちが自然と心を満たして、無理を重ねていた日々がありました。
子どもが発熱したときの「もしも」を思い浮かべて、「今は休めない」「休暇を取っておかなくちゃ」と、あなたは自分にそっと言い聞かせていました。
家族のために、職場のためにと、どちらも大切にしようと頑張っていたその姿は、今思い返しても胸が締め付けられます。
でも、あの頃のあなたが感じていた罪悪感や、何かを我慢していた想い。
その奥には、誰にも見えない小さな寂しさや、息を詰めるような時間もあったのではないでしょうか。
「どうして、あんなに視野が狭かったのだろう?」
今だから思うこと。
その時のあなたは、ただ毎日を一生懸命に生きていただけ。
頑張ることで誰かの力になれることが、何よりの喜びで。
周りの人たちと深く繋がり、信じるものを大事にしながら、未来を見据えて進んでいた。
だからこそ、ちゃんとしていたかったし、誰かのために、と思ってしまっていたんですよね。
けれど、あなたが自分自身を大切にしたいと思う気持ちも、きっとずっと心の奥にあったはず。
雨音が静かに響く朝や、ふっと深呼吸した時の窓の向こうの緑、その優しさの中に、あなた自身のやわらかさもあふれているから。
長く続いたルーティンや譲れない想いも、すべてあなたが誰かに寄り添ってきた証です。
今のあなたが「そのままでいい」と優しく言えるのは、誰よりも自分の心と深く向き合ってきたから。
歩んできた道のりも迷った時間も、自分らしく未来を紡ぐ糧になっているのだと思います。
理由がなくても、今日は「ちょっと休もうかな」と感じたら、その気持ちをそのまま受けとめてあげてくださいね。
あなたがやすらぎを感じることも、ぜいたくなんかじゃありません。
時には足をとめて、窓辺で風を感じるだけで、明日への光が、ふわりとあなたを包んでくれるはずです。
どうか、今日のあなたも幸せでありますように。
・・・
過去の自分がいたから、今の自分がいる。
心からありがとう。
いま私はとても自由で幸せです。