先日、WEBプランナー講座の特別講義。とある会社の元執行役員の方のお話を聞くことができました。
テーマは「視座を高めること」。
その重要性について話を聞き、気づきを得られたのと同時に、とても懐かしい気持ちになりました。
視座を高める、というのは、一つ上の視点から物事を見て、自分の行動を決めること。
例えば、課長なら部長の視点で物事を考えてみる。
顧客対応なら、決裁権を持つお客様の視点から現状を捉え直す。
これによって次に何をすべきかがハッキリ見えてくる、そんな話でした。
この話を聞いているうちに、会社員時代を思い出しました。
私がまだ30代だった頃、ある役員の方に「後工程はお客様」という言葉を教わったんです。
自分の仕事の後ろに関わる人こそが「お客様」であり、その視点を忘れずに仕事をすることの大切さを教えてもらいました。
また別の役員からは「部長は役員のつもりで働くと良い」とも。
目の前の役割だけでなく、一歩引いてより大きな視点で仕事に取り組むことを求められていました。
実際にその言葉を心に刻んで働くようになると、自分の役割の意味や、組織全体の動きがだんだん見えてきました。
課長なら部長の視点、部長なら役員の視点。
こうした視座の移動ができると、自分の判断にも迷いが少なくなり、より効果的に動けるのだと実感しました。
その頃は経営全体を横断するプロジェクトにかかわっていたので、当時の私はある意味、社長目線で仕事をしていたこともありました。
とても懐かしい思い出です。
この経験は、今の私の個人事業にもすごく役立っています。
個人事業主の場合、立場的には一人で全部やらなければならないので、どうしても視野が狭くなりがち。
でも「後工程はお客様」という言葉を思い返し、常にお客様の立場で考えることを心がけています。
自分が提供するサービスの先にいる「お客様」は何を求めているのか、どんな価値を感じてくれるのか、それを意識することで仕事の質は間違いなく変わりました。
視座を高めて判断し、行動することは、会社員時代だけのスキルではないんだな、と改めて気づいたんです。
むしろ個人事業主にとっても必須の考え方。
自分の仕事全体を俯瞰して見て、お客様目線を忘れずに進んでいくこと。
それが結果的に、事業の成長やお客様との信頼につながるんだなと感じています。
今回のセミナーに参加できて本当に良かったです。
会社員時代に教わった言葉や経験がこんなにも今の自分の糧になっていることを再認識できました。
視座を高めることの大切さ、お客様の立場に立って考えることの意味。
これからも心に留めて、仕事に取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。
