長い会社員生活の中で、私たちはたくさんの「ねばならない」を背負い込んできました。
「休まず働かねばならない」
「上司の期待に応えねばならない」
「定年まで勤め上げねばならない」
その積み重ねは責任感や真面目さの証でもありますが、同時に、知らぬ間に心に重い鎖を巻きつけてしまうこともあります。
私自身も、かつてその鎖に絡め取られていました。
けれど、 ストレングス・ファインダーの自分の資質を知ったことで、少しずつ解きほぐすことができたのです。
資質が教えてくれた因果関係
以下、私の資質のトップテンです。そこから紐解いてみます。
- 収集心と学習欲は、「もっと知りたい、学びたい」と私を新しい世界へ引き寄せました。でも、会社員時代はその欲求を「本業に関係ないことは後回し」と抑え込んでいたのです。自由になった今、それらは私の好奇心を燃料に、新しい挑戦へと導いてくれます。
- 内省が、静かに心の奥を覗かせてくれます。「私が本当に望むものは何?」と、深く問い続ける時間をくれます。
- 共感性は、同じように苦しむ会社員の気持ちを敏感に感じ取り、「あなたも変われるよ」というメッセージを紡ぎ出します。
- 未来志向が、目の前の窮屈さではなく、先にある可能性を映し出します。「そこにはもっと広く、軽やかな景色があるのだ」と。
- ポジティブは、小さな挑戦の中でも喜びを見つけ、「大丈夫、うまくいくよ」と自分にも他者にも伝えます。
- 責任感は自由になった今も消えません。でも、それは「会社に縛られる責任」から、「自分の選んだ道を誠実に生きる責任」へと変わりました。
- 活発性が、考えるだけでは終わらない行動力をくれます。一歩踏み出すたび、景色は変わっていきます。
- 適応性は、変化の中で柔らかく対応する力。会社員を辞めることも未知の変化ですが、「流れに乗ればきっと大丈夫」と信じられるのです。
- 最上志向が、「せっかくなら自分にとって最高の形で生きたい」とゴールを鮮やかに描きます。
ストレスを抱えるあなたへ
もし今、毎朝の通勤電車で「今日も同じ一日が始まる」とため息をつく自分がいるなら、心の中でそっとつぶやいてみてください。
「私は、このままじゃなくてもいい」
あなたの中にも、まだ使われていない資質、強みの力があります。
それは、環境が許さなくても、失われてはいません。
小さな行動や選択を通して、少しずつ鎖を緩められるのです。
「ねばならない」から離れることは、逃げでもわがままでもありません。
それは、あなたが本来持つ資質を十分に生かすための、自然な選択です。
どうか、自分の人生を生きる一歩を怖れずに。
その先には、あなたの資質が最大限に輝く、本当の自由があるのです。