「すごいね」と言われたとき、胸の奥がそわそわしたり、首をすくめて「いや、そんなことないです」と小さくなる自分がいませんか。
褒め言葉を素直に受け取れないとき、不思議と少し苦しくなりますよね。
実は、その反応は、あなた自身を守るためのやさしい心の動きでもあります。
ストレングス・ファインダーが教えてくれること
ストレングス・ファインダーという診断ツールを受けてみたことはありますか?
自分の強みや得意なことを診断し、活かし方を見つけるための自己分析ツールです。
その診断結果を読んでも、「自分にそんなものはない」「もっと他の強みがよかったな」なんて、つい否定から入ってしまう人も少なくありません。
私はその診断結果を懇切丁寧に分かり易く、マンツーマンのセッション形式で一人ひとりに合わせた解説をさせていただいています。
私も、はじめて自分の強みを見たとき、「いいのかな、こんなのが私らしさなんて」と少し戸惑いがありました。
強みや個性が「他の誰か」と比べて何か劣っているような気がしてしまう。
けれど、それこそが「自己肯定感」や「自己受容」と深くつながっているのです。
「褒められ下手」は繊細な個性
ストレングス・ファインダーの資質には、その人にしかない輝きがあります。
けれど、持って生まれた強みほど、自分では当たり前すぎて気づかなかったり、「大したことじゃない」と切り捨ててしまいがち。
それが、「褒められ下手」の正体かもしれません。
でも、心理学で言う自己受容とは、「短所も長所も、まるごとの自分を認めてあげること」
誰かがあなたを褒めてくれたら、これは私の「資質」なんだと少しだけ信じてみましょう。
資質は人と違うものだからこそ、あなたにしかできない貢献がある。
ストレングス・ファインダーでは、どんな資質も「良い・悪い」ではなく「その人らしさ」として受け止めることが大切とされています。
「褒め」を受け取る小さな練習
褒め言葉を受け取るのが照れくさい人には、こんなことをおすすめします。
- 褒められたら、まず「ありがとう」と声にしてみる
- それでも違和感が残るときは、「私はそう思わないけど、この人はそう見てくれたんだな」と受け止めだけしてみる
- ストレングス・ファインダーの診断結果や褒め言葉を、小さなノートやメモにそっと書き留めておく
「褒め」を上手に受け止めることで、自己肯定感の種がまっすぐ育ちます。
最初はぎこちなくても、だんだんと「これは私の花だ」と思える日がきます。
自分を受け入れること。それが強み
あなたが思うよりずっと、「そのままのあなた」で価値のある存在です。
特定の資質が苦手だったり、自分の中の弱さに目が行きがちでも、それさえもあなたの一部分。
自分自身の「らしさ」をちょっとずつ認めていくことで、自己肯定感が高まっていきます。
苦手な褒め言葉も、自分への応援メッセージです。自分を知るチャンスです。
照れずに、まずは「少しずつ」受け取る練習をしてみませんか。
私も日々ゆらぎながらですが、悔いのない人生を歩むため自分の気持ちを大事にしています。
そんな日々を、一緒にそっと歩んでいけたら嬉しいです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。